1SSH評価の功罪
SSH予算というのは金額が大きく大変重要なため、文科省から高評価をもらうことを意識して運営をし、意識して報告書は作られます。
特に寄付もなく学校予算が限られる公立はそうなのです。
2方針および運営方法の違い
多くの公立や一部の私立はSSHの授業時間を取り、理科の授業のように教え、最後の研究もグループで行います。
時にスライドやポスターの記述内容も教師が考え、
英語は添削してもらえます。
それはSSH全国大会などで賞を取るためですし、そこを最終目標に仕上げます。
また教えると効果は明らかに目に見えます。
うちの学校もそうですが国立はわりと、高2又は高3のSSH研究はたった一人でします。
指導教授からそう簡単にアドバイスや手助けはありません。
英語文も添削してもらえるとはかぎりません。
賞を取ることを目標にはしていません。
現に夏にあるSSH全国大会時はまだ研究は半ばなので、中間発表状態なのです。
自分で考え、自分で調べ、自分で奔走し、自分で模索工夫し自分で研究する。
実験スキルや発表スキルといったものよりもそういった自主性、自発性、忍耐力といった土台を、研究者を目指す高校生にはまず身に付けてほしいのだと、でないと研究者として続かないとSSH関連の大学教授に聞いたことがあります。
それを真っ正直にすると文科省受けはあまり良くありません。
3生徒数の問題
また文科省の指摘された課題の中に科学に携わる人数に関する部分がありましたが、学校の生徒数の違いによる影響は大きく、特にクラブ活動は生徒の取り合いになります。
SSH活動は放課後や休みの土曜日といった授業時間外に行いますのでクラブ活動との両立は至難となり、1年目にSSH選択しても2年目にクラブ活動を優先したくなりSSH選択者は激減します。
3年目ともなると受験の足を引っ張るので選択者は本当に少ないです。
でも逆に覚悟の上で選択するので、まさに研究者まっしぐらという人材とも言えます。
4SSHの受験利用
実は大学推薦入試にSSH枠がありSSH活動者は合格に有利なので、合格実績を稼ぎたい多くの学校ではそう説明し参加者を募りますし、理数コースのある学校ならSSH活動が義務付けられます。
しかし、附天では入試合格を目的にしたSSH選択をしないように、敢えて有利ではないと説明されます。
純粋にSSHをしたいと思う生徒だけを募ります。
5AO入試について
一般的に推薦入試は学校が推奨しますが、附天については必ずしもそうではありません。
特にAO入試については逆で、一般入試を推奨されます。
最近は生徒像も変化してしまい、通塾に明け暮れクラブ活動もしなかったり、行事に対しても熱心ではなかったりで、何事も指示待ち状態になってきているようです。
SSH活動でもクラブ活動でも影響が出てきています。
自分で学ぶというのが方針ですので私の子もそうしてきましたが、後輩には本当に手を焼いている状態です。
教えなければならないのか、自分でしないなら切り捨てるのかと。
個人でも相当悩んでいるので、学校もそうでしょうし現在、模索しています。
SSH活動の大会などで国立附属生の研究発表はたった一人で行ったのかと驚くほど良いできなのです。
テーマは堅くて地味なのですが。
(公立は、テーマも受賞できるもの、評価されるものという観点で決めます)
是非、足を運んで見ていただけたらと思います。
保護者として、豊中高校のように教育をしてくださるのも良いと思いますし、実際に附天に通わせて何事も自主性という方針もまた良いなと思います。
大学受験を考えたらSSH枠で推薦合格もいいなと思いますし、研究者を目指す者だけという愚直さもいいなと思います。
自分の子はずっと幼少より面白いサイエンスに参加してきた為に研究者になりたかったのですが、SSH活動によって大学の学部を考える際に自分が研究者としてやって行けるのか考えたようです。
自分自身と向き合えたことは良かったと思います。
評価は評価とし、改善するべきところは改善し、改善も全部でなくても良いと思います。
それぞれ学校は特色を持ち、子供達は自分にあった学校を選択すれば良いと思います。
国の科学のために国が研究者を育てたいなら、理数に特化した完全無償の寄宿舎制エリート校を作るのが良いと思いますけど。
コメント失礼します。SSHで冬に2年生になるとタイ交流のために希望を出せると聞きました。5日程と聞いてます。行かせてはあげたいのですが、どのくらいの費用がかかるのか知っておきたいと思いまして。