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高校受験で問われるもの
受刑者と赤ん坊

学校、つまり生徒の管理者としては、自分をしっかりコントロールできる生徒なら、いちいち規則やルールで縛らなくても、放っておいて安心なわけです。逆に言うと自己管理能力の低い人は、親、学校、組織などの他人に自分の管理を委ねる(ゆだねる)ことになります。


この点は非常に重要です。繰り返しますが、本当に重要です。人は自分で管理できない分を、他人に管理してもらうことで補わなくてはなりません。極端な例が赤ん坊と受刑者です。彼らは生活のほとんどを他人の管理下で過ごします。そうでなければ、赤ん坊は生きていけませんし、受刑者は多くの場合、再度、罪を犯してしまうからです。


このような分かりやすい極端な例を出すと「なら、自分には関係ないな。」と思われてしまうかも知れませんので、もう一度言います。社会では、自己管理能力が高い人ほど、自由に思い通りに生きることができます。自己管理能力が低い人ほど、他人により多くを管理されて生きることになります。


もちろん「後者の方が気楽でいい。」「自分は人に管理されたい。」という人もいます。そういう人はそれでも良いのです。実際に、端から見れば受刑者と変わらない生活を送っている一般の方もいます。しかし、それは多くの場合、厳しく、それでいて退屈で、効率の悪い生き方になります。


管理される方が幸せだという考え方を否定するつもりはありません。ただし、他人を一番簡単に管理する方法が恐怖や暴力(と監視)であることは、よく覚えておいてください。

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