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合格できる小論文
抽具を織り交ぜて・・・(1)
続いてのキーワード「抽具」とは「抽象」「具体」をかけた造語(※1)です。「抽象的」な表現は物事を端的(簡潔)に表わすことができます。それに対して「具体的」な表現は個別の事象を深く(分かりやすく)表わす事ができます。

例えば「勉強をがんばる」という言葉は抽象度が高いと言えます。悪く言えば曖昧です。これをもっと具体的にしてみましょう。

「勉強をがんばる」→「数学の勉強をがんばる。」→「数学の二次関数の勉強をがんばる。」→「数学の二次関数の勉強を5時間がんばる。」

右にいくほど具体的ですね。続いて入試小論文に直結する例で、詳しく「具体的」に確認しましょう。

「抽象的」な文章
「古来より、人間社会では被支配層の社会的不満を解消する装置として「祭り」を必要としてきた。」

この「抽象的」な文章は多くのことを含んでいます。
人間社会には支配層と被支配層が存在すること。
社会不満を解消する装置(機会)が必要であったこと。
その機会として祭りがあげられること。

しかし、支配層と被支配層とは何を指すのか。なぜ祭りが不満を解消する機会なのか。具体的な説明がないため、これだけでは読み手に意図が伝わらない可能性があります。これらの疑問を解消するための具体的な文章の例をあげます。

「具体的」な文章
「古来より人間社会は社会不満を解消する装置を必要としてきた。その代表的なものとして祭りがあげられる。祭りとは民衆が集まってお酒を飲んだり、時には御輿(みこし)を担いで暴れたりする行事をさす。青森の「ねぷた祭」や京都の「祇園祭」などが有名である。古来から祭りの日は基本的に無礼講で、領主をはじめとする支配する側も、農民などの支配される側も祭りの日だけは対等な存在になる。このような祭りによって主要な社会構成員である農民の不満が解消され、社会が安定したのである。」

具体的な例の方が格段に分かりやすいと思います。欠点としては字数が増えてしまう事と、読み手によってはくどい(そんなの知ってるよ!)と感じられる事があげられます。
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